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佐賀県医療センター好生館

TEL:0952-24-2171  
FAX:0952-29-9390

〒840-8571 佐賀市嘉瀬町大字中原 400

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手術部

1.手術件数

  2014 年度から3年連続で年間手術症例数が6,000例を超えていました(2014 年度→ 6,274 例、2015 年度→ 6,474 例、2016 年度は過去最高の年間6,586 例)が、2017 年度(2017 年4月~ 2018 年3月)は5,904 例と久しぶりに6,000 例を下回る症例数でした。皮膚科の入院診療休診や眼科などの特定科の手術数減少が原因のようですが、ほとんどの科は例年通り忙しい日々を送っており、益々、各科ごとに難易度の高い手術の頻度が目立っています。各科が行う腹腔鏡下・胸腔鏡下手術は年々増加傾向にあり、2016 年4月からは腹腔鏡下肝葉切除や肝区域切除(肝胆膵外科)が保険収載となり、好生館も手術施行可能な施設に認定されました。さらに、2016 年5月18 日に第一例目が行われたダヴィンチによる前立腺全摘出術(泌尿器科)は、大きな問題もなく順調に症例数を重ねて行っています。更に、2018 年度からはダヴィンチ手術の適応拡大が泌尿器科のみならず消化器外科・呼吸器外科・産婦人科・心臓外科にも認可され保険適応となりました。しかし、術式毎の厳密な施設基準が設けられており、医療安全の面からも慎重に対応すべき状況となっています。従って、ロボット手術運用委員会(手術部運営委員会の下部委員会)での十分な討議の結果、まずは胃切除術(幽門側胃切除術、胃全摘術:消化器外科)を好生館として積極的かつ慎重・安全に推進していく方針となりました。
一方、この複雑化し高度化する手術部をいかに効率よく安全に運用していくかが重要で、手術部ではスタッフ(麻酔科医師・看護師・臨床工学技師・各診療科の医師・材料/清掃スタッフ等)が一致団結して機能の充実と運営の合理化に向けて日々精進しています。特に麻酔科は島川部長/田代チーフを中心に、通常の術前後麻酔回診のみならず、80 歳以上のご高齢の患者さんにはそのご家族にまで術前麻酔説明を行うことで、インフォームドコンセントの体制を確立しています。近い将来には、入退院支援センターと協力し、なるべく早い段階での術前麻酔説明を行うことで、患者のより安心安全な周術期管理を目指していく予定です。さらに、定期手術が極力時間外まで延長しないですむような、安全性を担保したシステムの合理化を目指し、中堅医師を中心とした小委員会を結成し対応策を練っている状況です。また、看護体制においても、菖蒲師長を中心に、看護師は手術前訪問をほぼ全員施行し、一人一人の看護計画を立て安全に手術が進行するように努めています。

2.手術部運営委員会の活動状況

 毎月第3水曜日の16 時40 分から研修室3(研修棟)にて開催しています。参加する委員は手術室を利用する主に外科系の診療部長、麻酔科部長、輸血部長、手術部看護師長、ME センター副主査、副看護部長、企画経営課長、患者サービス課主事、企画経営課主事で構成されています。この1年間を振り返ると、効率のよい手術室運営や医療安全面に関する検討事項が多かったです。

協議事項

  1. 円滑な手術室運営のために:ロスタイムの減少に向けての入れ替え時間の短縮と手術の順番の入れ替えや利用率の多い科に対しての新規手術枠の検討。また、手術準備・麻酔導入・体位取りの迅速化。
  2. 手術部内共同スペース利用時のルールに関して:更衣室ロッカーの固定化(各科医員まで)。シューズボックスの設置とシューズの各自管理の徹底。白衣での手術室入室制限に関して。手術時手洗いのラビング法への統一。
  3. 手術部でのリスクマネジメント:左右取り違え防止のための術前マーキング。特に、患者の意識下でのマーキングの徹底。タイムアウトの実施。
  4. 手術後の術式・保険術式の入力(SCK システムへ)の徹底。抗生剤の入力方法の変更点に関して(口頭指示は不可)。
  5. 術前検査の出血時間に関して:検査技師に無駄に手間がかかるため、抗凝固剤(抗血小板剤)などの内服患者以外ではルーチンの術前検査から除外。
  6. 針刺し事故に関して:医師・看護師の声かけ以外にも術中手術器具の受け渡し方にある程度のルールが必要(感染対策委員会からの要望)。
  7. HIV 検査に関して: 原則15 歳以上の手術患者はHIV 検査を必ず行うこととなっている。HIV,HCV,HBV の検査結果に関しては、肝炎の治療が進歩している現在において検査結果をご本人に知らせることは不可欠である。
  8. プロポホールの使用、局所麻酔薬の使用について。輸血拒否の患者に対しての対応について。
  9. 各科手術記録の記入方法や保管場所(電子カルテ上)の統一へ
  10. 定期手術申し込みの時間厳守と緊急手術申し込みの申し合わせ。2014 年4月より、肝胆膵外科・脳血管内科が新設された。2015 年4月からは皮膚科常勤医2名が手術部利用予定。
  11. 高額医療機器申請に関して
  12. 麻酔科医師(時間外勤務担当が限定)の負担軽減に関して:予定手術時間見積もりを正確に行い、各科医師と麻酔科チーフが綿密に連絡をとることで、スムースな入室退室を心掛け、時間内での手術終了を目指す。

3.看護体制について

 師長を中心に看護師は手術前訪問をほぼ全員施行し、一人一人の看護計画を立て安全に手術が進行するように努めています。手術準備から手術・片づけ・器械洗浄・セット組み立て・清掃となるべく無駄のない時間割で業務を遂行しています。

4.これからの手術部運営委員会の役割

 手術数の増加は、病院経営や病院評価に対しては貢献しているものの、安全性の低下や医療従事者の疲弊につながりやすく委員会としては、効率の良い運用の推進役になることと、手術室内での様々なリスクに対する迅速な掌握力と対応力を維持・継続することを目標に掲げています。なお、増加する手術数に対しては、手術室の増設や麻酔医/看護師の増員、あるいは土日の定期手術開始などの対策が考えられるものの、設備費・人件費・労基法・安全性の確保などの種々の問題があるため、委員会内外での討議を慎重に進めている状況です。
 手術部では日々の各診療科の手術が安全で円滑に行えるように、また、24時間365日緊急手術にも対応できるような万全の体制を整えています。佐賀県の医療を担う好生館の手術部としては、患者さんが安心して好生館での手術を受けていただけるように、スタッフの総力を挙げて安全な手術環境を築き維持することを第一の目標としています。

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