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当救命救急センターでは、救急患者さんの受け入れに関して、できるだけ協力させていただいています。しかし、救急患者さんの搬送および受入れに関しては、日常のADLやご家族の希望などにより、個々の事案で微妙に対応が異なることもよく経験いたします。そこで、地域の医療機関や老健施設の方々との情報共有が必要であると考え、平成21年度からケース・カンファランス方式の意見交換会を行っております。
現在も、年に2回程度、定期的に、地域の医療機関の先生方と意見交換を行う場を設けておりますが、今後も引き続き意見交換会を開催していく予定ですので、よろしくお願いします。
ご質問やご提案に関しては、当館の地域医療連携室が窓口になっておりますので、忌憚のないご意見をお寄せください。
大規模災害発生時、DMAT(災害時救急医療支援チーム)を連続して被災地に派遣できるように、好生館では毎年のようにDMAT講習会に参加し、隊員の養成に努めてきました。その結果、現在では、DMATが5班、編成されています。平成23年3月11日に発生した東日本大震災に際しても、厚生労働省の要請を受けて、好生館からDMATを宮城県へ派遣しました。
好生館では、災害時に迅速な初動ができるように、救命救急センターの医師、看護師及び館内のコメディカルスタッフからなるDMAT登録メンバーが中心となって、災害関連の勉強会や机上シミュレーション訓練・START式トリアージ訓練を積極的に実施しています。
災害訓練に関しては、毎年5月に実施される『佐賀県総合防災訓練』、11月に実施される『佐賀空港事故訓練』にDMATとして積極的に参加しています。
また、佐賀県に地震などの災害が発生した場合に備え、傷病者受入れのための『好生館災害対応マニュアル』をバージョンアップしました。
好生館では、約30年以上も前から、プライマリーケアを重視したスーパーローテート研修を行ってきました。その関係から、新臨床研修医として当館に採用された翌月から、教育・管理当直の指導の下、「総合当直」としてwalk in患者のER(救急外来)診療を担当していただいています。いわゆる『屋根瓦方式』による研修です。症例数自体はさほど多くありませんが、"自分自身で経験する"数としては十分と思われます。
各自が3~4ヶ月ローテート研修する救命救急センターでは、救急科スタッフとペアを組んで、1次~2次病院からの紹介患者や救急車で緊急搬送される患者さんの初期診療を担当するとともに、救命救急センター内で循環・呼吸管理や急性血液浄化法などの救急・集中治療管理を勉強していただきます。当館の救命救急センターは、多発外傷や心肺停止患者を数多く受け入れており、当センターで研修する3~4ヶ月間で、かなりの臨床能力が身につくと思われます。また平成23年度からは、救急科ローテート中に合計14コマの実践的なレクチャを行っています。さらに、病院全体のレジデントを対象に、毎月2回の割合で、レジデント・レクチャが開催されています。
以下に、ERや救命救急センターで経験できる具体的研修内容を掲載していますので、参考にされてください。