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佐賀県医療センター好生館

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脳梗塞

当センターの診療実績

 脳梗塞患者の年次推移

虚血性脳血管障害の入院患者さんは、高齢化や糖尿病、心房細動の増加に伴い10年前の約2倍に増加しています。

脳梗塞を病型分類(NINDS CVD-III分類)でみますと、以前は重症脳梗塞が当院に搬送されることが多く、心原性脳塞栓の割合が高かったのですが、最近は糖尿病、脂質異常症、冠動脈疾患を伴う患者さんが増えており、それを反映してアテローム血栓性脳梗塞の割合が増えています。その他の脳梗塞には、大動脈原性脳梗塞、脳動脈解離、悪性腫瘍に伴う脳梗塞、塞栓源不明の脳梗塞が含まれます。

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血栓溶解療法(tPA療法)

tPA治療は、2005年10月に発症3時間以内の急性期脳梗塞に認可されてから当院でも行っており、2012年8月には発症から4.5時間に適応拡大されました。過去5年の治療患者数を下の表に示しています。2013年は適応拡大されたため、tPA治療患者数が増加しています。2014年10月1日現在、累計134症例にt-PA治療を行いました。
 過去に好生館のtPA治療成績を国内外臨床試験や市販後成績と比較しました。好生館では患者さんが高齢で重症の割には、治療成績(mRS0-1は予後良好)は同等でした(図)。
 最近では、tPA治療で再開通が得られにくい内頸動脈閉塞、中大脳動脈近位部閉塞、脳底動脈閉塞例では、脳血管内血栓回収療法を併用して治療しています。

  2009年 2010年 2011年 2012年 2013年
脳梗塞入院患者数 125 134 151 183 190
t-PA治療患者数  14  10  17  15  23


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脳神経内科部長  高島 洋

脳血管内血栓回収療法

脳梗塞急性期に行われた緊急血栓除去術・血行再建術について以下にお示しします。
当院においては、2013/11から脳血管内治療専門医の常勤が開始され、同時に適応症例への同治療を積極的に行える様になりました。
2014/4からは血管内治療専門医2名常勤となり、さらに対応可能な症例への対応に取り組んでいます(図1)。
治療症例の多くは中大脳動脈閉塞症例であり(図2)、カテーテルによる血栓吸引(penumbra)とステント型血栓除去カテーテル(stent retriever)を用いた治療を多く行っています(図3)。
治療成績については、有効な再開通率(TICI2b-375%)、退院時の機能予後良好(mRS0-250%)、3ヶ月以内の生命予後(mRS6の割合 25%)であり、直近の最も治療効果が高いといわれているデバイスのみ(ステント型血栓除去カテーテル)を用いた報告1)と比較しても複合デバイスの成績としては大きく相違ない成績と考えております(図4)。
実際の症例(図5)については、こちら(脳血管血栓回収療法)をご参照ください。
 

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図1)脳血管内血栓回収術症例数

 

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図2 治療対象閉塞血管

 

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図3 治療に使用したデバイス

 

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 図4 治療成績

 

図5 実際の治療症例 はこちら(脳血管血栓回収療法)よりご覧頂けます。

1) Pereira VM, et al. Stroke 44; 2802-7, 2013.
 脳血管内科部長  上床武史

頸動脈内膜剥離術

 症候性の内頸動脈狭窄症では、基本的には、高度狭窄症例(狭窄率70%以上)を頸動脈内膜剥離術の手術適応としています。中等度狭窄例でも潰瘍を形成している例や、ソフトプラークの場合は手術を行っています。また、脳梗塞急性期に内科治療にも拘わらず、動脈原性脳塞栓症を繰り返す場合は狭窄の程度にかかわらず、緊急内膜剥離術を行うことがあります。無症候性頸動脈狭窄症では、まず、リスク因子の管理を行ったうえで、狭窄が進行する高度狭窄症例に限って、剥離術を行っています。
 2004年12月から2015年3月までに60例の内膜剥離術を行っています。60例のうち、男性は55例(90%)、女性は5例(10%)で(グラフ1)、平均年齢は72歳でした。グラフ2に年代別患者数を示します。また、症候性狭窄は52例(87%)、無症候性狭窄は8例(13%)でした(グラフ3)。
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手術成績

周術期死亡はありませんでした。頸動脈内膜剥離術の合併症には以下のようなものがあります。

  1. 術中血流遮断による血流低下、手術操作に伴い塞栓が飛ぶことにより起こる脳梗塞
  2. 手術により血液が流れすぎ(過還流症候群)による脳出血
  3. 迷走神経麻痺により嗄声、嚥下障害
  4. 心臓の合併症(心筋梗塞、不整脈、血圧の異常な変化)
  5. 術後出血による気道閉塞
  6. 皮膚ケロイド

それぞれについて見てみると

  1. 2例(1例は無症状、1例は永続的)
  2. 0例
  3. 3例 (2例は一過性、1例は永続的)
  4. 1例 (一過性)
  5. 1例
  6. 1例

でした。

永続的合併症を起こしたのは、術中の脳塞栓による脳梗塞を併発し、失語症と片麻痺を呈した例と、反回神経麻痺による嚥下障害、構音障害を起こした例の2例です。脳梗塞を併発した例はリハビリテーションにより家庭内復帰を果たしています。
 

脳神経外科部長 坂田修治

頸動脈ステント留置術

頸動脈狭窄症に対して、頸動脈内膜白離術(CEA)が難しい症例を中心に、カテーテルによる頸動脈ステント留置術を行っています。下記に示すように、手術(CEA)と血管内治療(CAS)を使い分けることで、頸動脈狭窄症に対する血行再建術の件数が年々増加しています。治療方法に関しては、脳卒中センタースタッフで十分に話し合い患者さんの希望も加味して決定しています。

頸動脈ステント留置術(CAS)後に1例の永続的合併症、1例の一時的合併症を認めています。

 

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脳神経外科医長      溝上泰一朗

脳血管内治療:カテーテル治療について

足の付け根の血管から、カテーテルという細い管を使って、脳血管の病気を治療する、脳血管内治療を行っています。主な疾患は脳動脈瘤に対するコイル塞栓術、頸動脈狭窄に対するステント留置術、超急性期脳梗塞に対する血栓回収療法です。初年度年間約50例の手術を行いました。脳血管内治療専門医2名(脳神経外科、脳血管内科)で協力して治療を行っています。

 

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ハイブリット室での脳血管内治療

 

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手術内容   2012 2013 2014 2015 2016
動脈瘤コイル塞栓術 破裂 2 7 13 12 8
未破裂 4 3 5 9 7
ステント併用塞栓術       (1) (5) (2)
頸動脈ステント留置術   1 10 12 12 10
脳梗塞 血栓回収療法   0 3 9 30 39
血管形成術(PTA,Stent)   0 1 3 7 4
硬膜動静脈瘻,脳動静脈奇形   0 0 1 0 4
脳腫瘍塞栓術   0 1 2 0 1
その他   0 0 4 4 3
総数   7 25 49 70 76
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