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佐賀県医療センター好生館

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くも膜下出血

当センターの診療実績

 1999年4月から2016年3月までの17年間に佐賀県医療センター好生館に入院したくも膜下出血の患者は509例でした。
 

年齢・性別

 平均年齢は64.9歳で、男性158例(31%)に対して女性351例(69%)と女性が多くなっています。グラフ1に性別の年齢分布を示していますが、男性は50~60代に発症のピークがあるのに対して、女性の発症年齢はより高齢であり、70歳代にピークがありました。

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グラフ1 【 年齢別性差 】

重症度

 治療の有無にかかわらず、全症例での入院時のWFNS分類(くも膜下出血の重症度分類でGradeが上がるほど重症となる。)はGradeⅠが84例(16.5%)、Ⅱが93例(18.3%)、Ⅲが37例(7.3%)、Ⅳが91例(17.9%)、Ⅴが204例(40.0%)でした(グラフ2)。
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グラフ2 【 全症例の重症度 】

動脈瘤の部位

 出血源が判明した症例は392例であり、嚢状動脈瘤368例、椎骨動脈の解離が22例、その他の動脈瘤が2例でした。368例の嚢状動脈瘤の内訳は前交通動脈瘤と末梢側前大脳動脈瘤を合わせた前大脳動脈瘤が133例(36%)、内頚動脈瘤が106例(29%)、中大脳動脈瘤が85例(26%)、椎骨・脳底動脈瘤が44例(12%)でした。男女による破裂脳動脈瘤の部位を見てみると、男性は前大脳動脈瘤の割合が高く、女性は内頸動脈瘤と椎骨・脳底動脈瘤の割合が高いことが分かります(グラフ3)。

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グラフ3 【 男女別の破裂囊状脳動脈瘤の部位 】

治療法の選択

 509例のうちでは315例(62%)には直達術が施行されており、15例(3%)では脳室ドレナージや外減圧術を行ったものの直達術には至らず、145例(28%)では来院時心肺停止の状態や重症のために積極的治療の対象とならず、5例(1%)では急性期手術を企図中に再出血を来して死亡しています。29例(6%)には意図した内科治療が行われました。直達術を行った315例のうち、220例(70%)には開頭クリッピング術、95例(30%)にはコイル塞栓術が行われました。内科的治療を行った29例の内訳は出血源が不明の症例が18例(53%)で、待機手術を企図したものが2例、高齢や全身状態が不良のために内科的治療を選択したものが9例でした。

 

転帰

 半年後の転帰をmRSで表しています(グラフ4)。全症例(509例)で転帰良好例(mRS0~2)は201例(39.5.%)で、介助が必要(mRS3~5)となったのは89例(17.5%)で、死亡(mRS6)は219例(43.0%)でした。直達手術を行った315例では、転帰良好例は186例(59%)で、介助が必要となったのは79例(25%)で、死亡は50例(16%)でした。
 クリップ群(220例)では軽症例(WFNSⅠ~Ⅱ)は114例(51.8%)、重症例(WFNSⅢ~Ⅴ)は106例(48.2%)であり、転帰良好例は136例(61.8%)、介助が必要となったのは57例(25.9%)、死亡は27例(12.3%)でした(表1)。これに対して、コイル群(95例)で軽症例は41例(43.2%)、重症例は54例(56.8%)であり、転帰良好例は50例(52.6%)、介助が必要となったのは21例(22.1%)、死亡は24例(25.3%)でした(表2)。クリップ群とコイル群を合わせた直達術症例(315例)では軽症例は155例(49.2%)、重症例は160例(50.8%)であり、転帰良好例は186例(59.0%)、介助が必要となったのは78例(24.8%)、死亡51例(16.2%)でした(表3)。

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グラフ4 【 全症例の転帰(mRS) 】
 

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未破裂脳動脈瘤

 1999年4月から2017年3月までの未破裂脳動脈瘤の治療症例は96例105動脈瘤でした。105動脈瘤中68動脈瘤(65%)に対して開頭クリッピング術、33動脈瘤(31%)に対してコイル塞栓術が行われました。4動脈瘤に対してはラッピングやトラッピングなどその他の治療法が行われました。動脈瘤の部位別の治療方法の選択をグラフ5に示しています。内頸動脈-後交通動脈分岐部や中大脳動脈分岐部動脈瘤に対してはクリッピング術が選択されることが多く、傍前床突起部動脈瘤や後方循環の動脈瘤に対してはコイル塞栓術が選択されています。
 死亡率は0%で、永続的神経欠損症状を残したのは巨大中大脳動脈瘤のクリッピング術後に失語症を残した症例と脳底動脈先端部動脈瘤のコイル塞栓術後に不全四肢麻痺を来した2例でした。その他、内頸動脈後交通動脈分岐部動脈瘤のクリッピング術後に一過性に失語症を来した例と傍前床突起部動脈瘤のコイル塞栓術後に軽度の一過性の片麻痺を来した例があります。

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グラフ5 【 未破裂脳動脈瘤の部位別治療法の選択 】

脳神経外科部長 坂田修治

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