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佐賀県医療センター好生館

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〒840-8571 佐賀市嘉瀬町大字中原 400

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消化器外科

腹腔鏡下手術

腹腔鏡下(内視鏡下)手術とは?

これまでの開腹手術のように腹壁を大きく開創することなく、数カ所の小さな穴(5mm~12mm)から腹腔内にカメラ(腹腔鏡)と手術器具を挿入して行う手術が腹腔鏡下手術です。最終的には切除した臓器を体外へ取り出すために数cm(病巣の大きさによります)の開創しています。

私たちは内視鏡下手術の利点である拡大視効果(術野を拡大して見ることができ、細かい血管や神経などの同定が可能)と整容性 (傷が小さい)を最大限に利用すべく腹腔鏡下手術を行っています。

拡大視効果により従来の開腹・開胸手術に比べて細やかな手術をすることができるため出血量も少なくなります。触覚が使えないために従来の手術とは、異なった技術が必要ですが、手術の精度が劣ることはありません。逆に手術の精緻さでは内視鏡下手術の方が拡大視効果をいかせば勝る部分もあります。以下に内視鏡下手術の長所と短所を列挙します。

内視鏡下手術の短所と長所

長所

  • 傷が小さい(体壁破壊が少ない、つまり低侵襲で体への負担が少ない)
  • 拡大視(肉眼では識別できなかったものが見える)
  • 狭い所でも進入して見える
  • 術者ばかりでなくみんなが視野を共有できる

短所

  • 触覚が働かない
  • 機器が高価
  • 術野全体を見わたせない(術野俯瞰ができない)

内視鏡下消化管手術の歴史と現状

1985年にはドイツでMuheにより腹腔鏡下胆嚢摘出術 が行われました。この腹腔鏡下胆嚢摘出術は1990年に日本に導入され、その後約5年で全国的に普及し現在では胆嚢摘出術の約80%が腹腔鏡で行われていると推計されます。1991年にアメリカでJacobsにより腹腔鏡下大腸手術が 、1992年に英国でCuscheriにより食道癌手術が内視鏡下に行われました。胃癌に対する内視鏡下手術は1991年に日本で始まりました。国内では1993年から大腸癌に、1996年から食道癌にも内視鏡下手術が用いられるようになりました。
胃癌治療ガイドライン(2004年版)では内視鏡下(腹腔鏡あるいは胸腔鏡)手術は研究的治療と位置づけられていますが、2002年に社会診療報酬の対象としてすでに認められています。胃癌に対しては多くの施設で早期癌を対象に腹腔鏡手術が行われているのが現状です。大腸癌に対する腹腔鏡手術も食道癌、胃癌と同様に2002年に社会診療報酬の対象として認められ、2009年に出版された大腸癌治療ガイドラインでは早期大腸癌を対象とした手術治療として推奨されています。一方、進行結腸癌(大腸癌は結腸癌と直腸癌に分類されます)に対する腹腔鏡手術は従来の開腹手術と比較し短期・長期成績ともに変わらないとの海外での臨床試験結果に基づき、進行結腸癌にも広く腹腔鏡手術が行われています。直腸癌に対しては手術手技の困難性のため早期癌に限定している施設が多いのが現状です。

当科での腹腔鏡下消化管手術

佐賀県医療センター好生館では以前から早期大腸癌や胃癌に腹腔鏡手術が行われていましたが、2008年の外科スタッフの入れ替えがあった為に再度、本格的な腹腔鏡消化管手術を2009年1月から新しいスタッフ構成で始めております。
昨年は腹腔鏡胆嚢摘出術を中心に行い、2009年より胃癌、大腸癌など消化管領域の疾患に対しても「内視鏡下手術を患者さんに優しく(低侵襲)、精緻な手術」と位置づけ日々の診療を行っています。
2009年より腹腔鏡下手術は増加してきており、2009年は100例でしたが、翌年は203例になり、昨年は、201例でした。
今後更なる低侵襲をめざしポート孔(体にあける孔)を減らしたreduced port surgeryやTANKO(孔を1つしか開けない手術)を導入しつつあります。

対象疾患

2011年の実績は以下の通りです。
胃癌(29例)、大腸癌(52例)、胆のう疾患(76例)、胃腫瘍(6例)、脾臓(7例)、ほか虫垂炎、腸閉塞など

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