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川上 穣

好生館での研修も2年目となり、はや2ヶ月が経とうとしています。4-5月で研修させていただいているのは産婦人科。月の巡りが良いのか、5月は怒濤の出産ラッシュとなっております。
さて、好生館での研修の特徴としては、まず時間外外来における当直業務が挙げられると思いますが、その紹介は今後の研修体験記に任せることとして、今回は違う点について述べたいと思います。
まずDutyである「内科6ヶ月」は内科6種類を一ヶ月ずつ回るということ。一ヶ月ずつというのは少し短くも感じられますが、複数の診療科を同時に担当することとの違いを考えてみると、「一つの診療科に集中できる」「その月の指導医は1人」ということで、濃い一ヶ月間が送れたと思います。また、実際にその診療科を経験したかどうかで、疾患に対する印象も変わります。内科を6種類研修できることは、内科以外に進む場合も、合併症管理などを勉強する際の助けになるのではないでしょうか。
次に、「緩和ケア科」を研修できることです。こちらは基幹型の研修医しか回ることはできません。私は2年目の最後、3月に回る予定なのでまだ「体験記」は報告できませんが、きっと貴重な経験ができるものと思っています。緩和ケア病棟があるおかげで、自分が担当させていただいたある患者様がBSC(Best Supportive Care)となった時も、ギリギリまでお会いすることができました。その受け入れる方に回る経験もきっと財産になると思います。
最後に、研修医について。好生館が佐賀大学と九州大学の関連病院であり、また元々が県立病院であったという特性上、「基幹型」「九州大学たすき掛け」「佐賀大学たすき掛け」「自治医科大学卒業後の研修医」と様々な研修医が集まります。そのため同期の中でも一年の意味合いが異なります。(例えば、自治医科大学出身者は数年後の僻地での医療を意識して積極的に救急部に足を運んでいました。)共に研修しながらも心持ちの違う仲間と刺激し合える場であると思います。
以上、体験記とは少しずれてしまったように思えますが、去年一年間を振り返りながら好生館の研修の特徴を考えてみました。「基幹型」として同じ病院で2年間研修をする強みを活かし、残りの研修生活を送りたいと思います。

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