診療科案内
小児科
診療内容
気道感染症
肺炎や気管支炎などの下気道感染を中心に、点滴や吸入などの対症療法を中心に、細菌検査や迅速検査により病原体の診断を行い、必要な場合は適切に抗生剤を使用します。
消化器感染症
便細菌検査や便迅速検査にて病原体を診断し、輸液管理などの対症療法に加えて、抗生剤が必要な症例には、適切に抗生剤を使用しながら治療を行います。
先天性心臓病
心室中隔欠損症・心房中隔欠損症・ファロー四徴症など、主に出生後の心雑音などを契機に、胸部レントゲン、心電図、心臓超音波検査による診断を行います。心不全症状などには利尿薬や強心剤による内科的治療を行い、外科的な治療が必要な場合は、高次機関と連携して治療を行います。
川崎病
川崎富作先生によって発見された、乳幼児に好発する原因不明の血管炎症候群です。数%に冠動脈後遺症をきたし長期管理を余儀なくされます。
当館では、免疫グロブリン療法を中心に、重症例には初期のステロイド併用療法や不応例には免疫抑制剤などを使用し治療をおこなっています。
学校心臓検診
小・中学校での学校心臓検診にて精密検査が必要と判定された、心室期外収縮・WPW症候群・QT延長症候群などの不整脈に対して、ホルター心電図や運動負荷心電図によるリスク評価を行い、適切な学校管理指導を行います。
小児神経
小児神経では、てんかんなどのけいれん性疾患や発達の遅れを症状とする神経・脳とそれにつながる筋肉の病気を診察しています。一般的な診察や採血・尿検査に加えてCT・MRIの画像診断、脳波検査、発達検査を行い診断することができます。それにより一人一人の患者さんに適した治療を行います。
低身長症
成長曲線から成長障害の鑑別を行い、成長ホルモン分泌不全などの有無の評価のため負荷試験(入院で原則2泊3日)を実施しています。治療適応があれば、成長ホルモン補充療法を行います。
中枢性思春期早発症
問診、診察、成長曲線をもとに思春期早発傾向の有無を判断し、画像評価(腹部エコー、頭部造影MRI)、LHRH負荷試験を行い、診断を行います。診断が確定すれば、LHRHアナログによる治療を行います。
糖尿病
1型:カーボカウント等の教育を行い、持続血糖モニターリング(リブレ、G4、ガーディアンコネクト)やインスリンポンプ治療(SAP療法)を積極的に導入し、治療を行います。
2型:食事・運動療法を行い、体重の減量をはかります。必要によっては診断・治療のための教育入院を行います。
アレルギー疾患
食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などアレルギー疾患に対してはガイドラインが作成され、標準的な治療が示されています。当科ではガイドラインに基づいた標準的な治療を基本としています。
食物アレルギー
食物アレルギーでは正しい診断と必要最小限の除去、アナフィラキシーを起こした時などの緊急時の対応が大切です。当科では基本的に病歴、検査、食物経口負荷試験などに基づいた診断、必要最小限の除去を基本とし、必要に応じて栄養指導などを行っています。また,アナフィラキシーを起こす可能性がある場合は、エピペンの処方、指導を含めた緊急時の対応を行っています。
アトピー性皮膚炎
治療の原則はスキンケアで皮膚のバリア機能を保つこと、ステロイド外用により皮膚の炎症を抑えること、湿疹の原因となるアレルゲンへの対策を行うことです。重症度に応じたスキンケア、外用指導を行います。
気管支喘息
小児気管支喘息治療・管理ガイドラインに基づいて重症度に応じた治療、管理を行っています。
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎は小児気管支喘息やアトピー性皮膚炎に合併することも多いアレルギー疾患です。
ダニ、花粉、ペットが原因となることが多いとされています。当科では原因となるアレルゲンの検査を行い、それに基づいた生活指導、点鼻、内服などの治療を行います。
また、近年、小児にも適応になりました舌下免疫療法も行っています。
小児腎臓
尿路感染症や急性糸球体腎炎などを中心に入院加療を行います。
学校検尿など、健診での尿検査異常の精密検査や夜尿の相談も行っています。