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最新治療のご紹介

整形外科:内視鏡脊椎手術

内視鏡脊椎手術とは

内視鏡下脊椎手術は、患者さんのお身体への負担が少ない低侵襲手術を代表する治療法です。1997年にアメリカで開発され、1998年に本邦に導入されました。内視鏡下では、創に差し込む筒の中に、超小型カメラと術者が見る大型スクリーンモニターにより、術者の視野が創と離れた従来の直視下手術と比較し、より近くで神経やヘルニアを確認でき、安全で確実な手術を行うことが可能です。

特徴

  • 従来法に比べ、傷痕が小さい。(18~20mm弱)
  • 従来法のように背部の筋肉を大きく切る必要がない。
  • 術後の痛みが軽く、回復も早く、手術部分の細菌感染の危険性が少ない。
  • 退院が早く(4~7泊)、日常生活や仕事への復帰が早期に行える。

手術イメージ

対応疾患

腰椎椎間板ヘルニア

「ヘルニア」とは、臓器または組織の全体あるいは一部が、その正常の位置から逸脱、突出した状態です。
「腰椎椎間板ヘルニア」とは、腰椎の椎間板が本来の位置から飛び出した状態を指します。ヘルニアは背骨の中の神経(下腿に向かう神経)を圧迫し、下肢の痛みやしびれ/筋力低下/麻痺を伴うことがあります。手術はこれらの症状を軽減させることを目的(目標)とします。

治療体制

手術は手術室において、麻酔科の医師により全身麻酔が施されます。そして、整形外科の医師により神経を圧迫している椎間板ヘルニアを切除(摘出)し、神経に対する圧迫を解除します。手術は内視鏡で行う方法と、内視鏡を使用せず直接の視野で行なわれる手術法があります。どちらの手術法を選択するかは、ヘルニアの大きさや位置、再手術例であるかなどの要件を検討し、医師が判断します。
手術後は体調が良くなり次第、(当日でも)起き上がり動作や歩行訓練を開始し、早期の退院・社会復帰を目指します。手術により症状が軽減する程度は70~80%程度と言われています。特に、下肢のしびれは残りやすく、また、手術前には感じなかったしびれを新たに感じることもあります。手術前に神経がひどく痛んでいた場合には神経の機能回復が悪いことも予想されます。

よくあるご質問

入院期間はどれくらいですか?

手術後4~7日で退院される方が多いです。

※入院期間は一般的な目安であり、個人差があります。

保険適用ですか?

はい。内視鏡下脊椎手術は保険適用です。

治療費はいくらですか?

入院期間を7日間とした場合、自己負担金は、3割負担の方で約25万円です。高額療養費の申請をして頂きますと、高額所得者でない方の自己負担金は、約9万円※です。詳しくは、病院事務方までお尋ねください。

※月をまたいでの入院の場合は、自己負担金額が異なる場合があります。