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眼科:低侵襲緑内障手術MIGS
低侵襲緑内障手術とは
点眼治療中の軽度~中等度の緑内障で、白内障を併発した場合、眼圧を下げたり、点眼薬の数を減らす目的で白内障手術時にインプラントします。iStent (アイステント)の長さは1mm、重さ60マイクログラムで医療用チタンという材質で、人体にインプラントする最小の器具の一つです。
特徴
iStentを眼の中の組織に埋め込む事で、眼圧を調整する房水の排出を改善し、眼圧を調整します。iStentの手術は白内障手術と同時に行います。手術時の眼の切り口が小さいので術後の早期回復が期待されます。そして眼圧を下降させる効果と点眼薬の数を減少させる可能性が期待されます。
iStent inject W について
2個のステントを挿入するiStent Injectが今年9月から新しく保険適応になりました。
Injectは2個のステントを同時に留置するので、これまでの1個留置した場合よりも眼圧下降と点眼剤減少の効果としてより期待ができることが海外の使用経験で得られております。今後の治療選択肢の1つに加わりました。
対応疾患
眼圧下降薬により治療中の軽度から中等度の開放隅角緑内障の成人患者で白内障手術に併用します。
治療体制
白内障手術時にiStentをインプラントしますが、正確にインプラントするために手術中に患者様の頭の位置を変えたりすることがありますので医師の指示に従ってください。
よくあるご質問
インプラントしたiStentが術後に見えますか?
患者さん自身、あるいは他の方からもiStentは見えません。
材質的にMRIへの影響はありませんか?
MRIへの影響は少ないチタン製です。手術後にMRIの条件を記載したカードをお渡ししますのでMRIを受ける際に提示してください。