Medical link office
基本情報
はじめに
2021年度、好生館では、医療者を支援する医師の組織を立ち上げ、Medical Link Officeと命名しました。病棟へのホスピタリスト配置による院内での支援と地域への医師派遣による院外への支援です。
設立の背景
1.医療の質を高める
働き方改革は医療界にも波及しています。2024年4月から医師時間外労働規制が強化されます。これに向けた取り組みの一つとして、ホスピタリストを病棟配置するという先行事例があります(包括診療医@済生会熊本病院包括診療部)。また、医師の勤務時間のみならず、コメディカルの働き方を効率化し働きやすさを向上させ満足度を高める仕組みを構築することは、職員満足の観点から重要な課題です。
2.身近な医療を支援する
我々は2020年から県内公的医療機関への医師出向に取り組んできました。佐賀県では身近な医療の提供が困難になりつつある県内地域の診療体制を広域的に支援する取組を進めています。佐賀県の保健医療行政を支える使命を有する好生館は、このスキームにおける支援病院のひとつになるべく計画的に準備を進めていく必要があります。
3.佐賀県に医師を集める
県内に医師を定着させる対策は今後さらに強化する必要があります。働く意欲はあるものの働く場がない医師を活かす仕組みが求められています。定年を控えている医師、休業している医師(産休・育休)、佐賀県に戻っての診療を希望している医師の皆さんが活躍できる環境を整備する必要があります。
これらの課題を解決する一助として、好生館は2021年度にMedical Link Officeを発足させました。
目指す姿
Medical Link Officeは、医療者(コメディカル、ドクター)を支援する医師を集め育て、運営していく組織です。 院内での支援は、病棟へホスピタリスト(病院総合医@日本病院会)を配置することによって、医師の働き方改革の一翼を担う一方、医療安全と職員満足度の向上に寄与し、患者満足の向上を期すことにあります。 院外への支援は、公的医療機関への医師派遣をシステム化(身近な医療支援チーム@佐賀県健康福祉部医務課)することにあります。県の事業に好生館が協力することで、地域の診療体制を支援します。
「医師の新しい働き方」を提案する
- キャリアチェンジ (専門診療から医療者を支援する働き方、地域を支援するという働き方へ)
- ライフシフト (医師人生に、別の彩り、別の豊かさ、別の面白さが加わる)