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入院患者さんへ

好生館における感染予防策

感染予防策のイメージ

佐賀県医療センター好生館では、館内の感染を予防するために「標準予防策」の概念に基づいた感染予防を行っております。

標準予防策

患者さんの血液、尿、便、痰、膿、体液などは全て、感染性があるもの(汚染物)として取り扱います。検体を取り扱う場合や、医療、看護行為によって職員が汚染される可能性がある場合は、マスク、手袋、エプロンなどを着用させていただきます。(医療スタッフを守る為と、医療スタッフから他の患者さんへの伝播を予防する為です。)

手指衛生について

手指に付着した微生物を洗い流したり、消毒することで感染予防の効果があります。そのため、医療従事者はあらゆる場面で積極的に手指衛生を実施します。入院生活においても、病室に出入りする時、食事の前、トイレの後など、こまめな手洗いや消毒をお願いします。

咳エチケットについて

「咳エチケット」は、感染症を他人に感染させないために、咳・くしゃみをする際に、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえることです。新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなど、咳やくしゃみの飛沫により感染する感染症は数多くあります。咳が出る、喉が痛い、違和感があるなどの症状がある時には、お申し出ください。
なお、新型コロナウイルス感染症の院内での感染拡大予防のために、病室内でも同室の患者さんや職員と会話する場合、病室外へ出る場合は、マスクの着用にご協力ください。

接触予防策

患者さんが、医療・看護行為などの接触により伝播される薬剤耐性菌(MRSAなど)や、感染性胃腸炎(ノロウイルスなど)の病原体を持っていると判明した場合は、標準予防策に加えて接触予防策を追加します。
接触予防策とは、病室に入る前に手袋やエプロンを着用する予防策です。接触で他の人に伝播する病原体は、病室のあらゆる場所に存在している可能性があるので、患者さんに直接触れない場合も手袋やエプロンを着用します。

接触予防策対象の患者さんは、病原体が他の患者さんや場所へ伝播する危険性を下げる目的で、個室へ移動していただくこともあります。
ただし、個室の数が限られており、個室に移動できない場合もあります。その場合、接触予防対策患者さんと他の患者さんが同室になることがあります。接触予防策対象の患者さん(例えばMRSAを保菌している人)と同室というだけで感染する事はありません。
しかし、病原体が手指等に付着して移って、同室患者や家族の皆様に菌が付着する場合があります。それを防止する為に、次のような厳密な感染予防策を実施致します。

  • 病室の拭き掃除の徹底
  • 病室への出入り時の手洗いまたは手指消毒
  • 手袋、マスク、エプロン、ガウンなどの防護具の着用

針刺し事故後の検査について

医療行為や看護ケア時に職員が患者さんの血液などで汚染を受けてしまうことがあります。
(針刺し切創、眼の粘膜汚染、噛みつき、引っ掻きなど)この場合、感染事故から職員の健康を守る為、患者さんから採血させていただき、感染症の検査(肝炎ウイルスHBV・HCV、ヒト免疫不全ウイルスHIVなどの抗体検査)をさせていただきます。検査費用は病院で負担致します。採血前に患者さんにその旨お伝え致しますが、時間的余裕がない場合や主治医不在などの場合は、事後承諾となる場合がある事をご了解ください。

以上の説明に関して不明な点がございましたら、病棟スタッフにお尋ねください。

※ 病院職員のみでは感染予防は不十分です。患者さんやご家族、病院に出入りする皆様が同じ意識で感染予防を行っていただくことが重要となります。ご協力をお願いいたします。