診療科案内
呼吸器外科
武田 雄二 部長
コメント
2019年10月に当館呼吸器外科着任致しました。呼吸器・縦隔疾患に対する外科加療を専門とし、「病む人、家族、そして県民のこころに添った最良の医療を目指します」という当館の基本理念に沿った診療に当たるよう心掛けております。
日本人の2人に1人ががんにかかり3人に1人ががんで死亡しているとされる昨今、肺がんは男女ともに死亡数の多いがんで、その発見が遅くなるほど死亡率は高くなります。最大の危険因子は喫煙で、喫煙者が肺がんになるリスクは非喫煙者と比較して5~20倍ともいわれています。早期には自覚症状がほとんどなく、あっても咳や痰などが風邪に似ているため受診するケースが少なく、健診(検診)などで見つかることが多いようです。
一方で近年の肺がんに対する治療法(薬物療法・放射線治療・外科治療)の進歩も目覚ましく、早期発見・早期治療介入により決して不治の病ではない時代となりました。そのようななか当科でも、従来の開胸下手術・胸腔鏡下手術にくわえ、佐賀県で初のロボット支援胸腔鏡下手術を開始し、その適応にはまだ限界がありますが患者さんにより多くの外科治療法の選択肢提示が可能となりました。
悪性疾患のみならず、肺の一部に穴が開き肺の外に空気が漏れ出てしまう気胸という病態や、膿が貯留する膿胸、また胸腺腫などをはじめとする縦隔疾病などに対する外科加療にも従事しており、状況が許す範囲内での可及的な低侵襲手術の提案に努めています。
専門
呼吸器外科
認定資格
- 日本外科学会専門医
- 呼吸器外科学会専門医
- 日本肉腫学会専門医
- 日本医療安全学会 高度医療安全推進者