医療支援部門等のご紹介
手術部
24時間365日、安全で円滑な手術を行う
令和5年度(2023年4月~ 2024年3月)は5,896例の手術件数で、前年度より228例の増加となりました。ただし、新型コロナ流行前の2019年度が5,910例の手術数であったことを考えると、コロナ禍の影響はほぼ消失したと思われます。令和5年度の急患手術数は802例で、前年度より39例減少しています。急患率も14.8%から13.6%へと減少傾向です。
各科が行う腹腔鏡下・胸腔鏡下手術は2023年度1,166 例と前年度1,202 例とほぼ同程度でした。2016年5月18日に前立腺全摘出術(泌尿器科)で開始したロボット支援下による手術は、順調に症例数が増加しています。2018年度からは消化器外科では胃切除術が開始となりました。2021 年度からは呼吸器外科や産婦人科、2022年度からは消化器外科(直腸・大腸切除)や肝胆膵外科(肝切除)においてロボット支援下手術が開始され、2023年度のロボット手術は年間225例にまで増加しています。機材も本年度ダビンチSiよりダビンチXiへと更新が行われ今後益々の発展が望まれます。その一方でダビンチ使用枠が常に満杯です。2台目導入はすぐには難しいため、効率的な使用や優先枠利用のルール作りが求められています。
複雑・高度化する手術を効率よく安全に運用していくため、手術部ではスタッフ(麻酔科医師・看護師・臨床工学技師・各診療科の医師・薬剤師・施設課・材料/清掃スタッフ等)が一致団結して機能の充実と運営の合理化に向けて日々精進しています。特に麻酔科は、通常の術前後麻酔回診のみならず80 歳以上のご高齢の患者さんにはそのご家族にまで術前麻酔説明を行うことで、インフォームドコンセントの体制を確立しています。
また、入退院支援センターと密接に協力し、なるべく早い段階での術前麻酔説明を行うことで、患者のより安心安全な周術期管理を目指しています。看護体制においても、看護師は手術前訪問・説明をほぼ全員に行うことで、一人一人の看護計画を立てて安全に手術が進行するように努めています。