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医療支援部門・各部門のご紹介

手術部

写真:手術部

24時間365日、安全で円滑な手術を行う

令和4年度(2022年4月~ 2023年3月)は5,668例の手術件数で、新型コロナ感染の影響を受けつつも前年度より260例の増加となりました。ただし、新型コロナ流行前の2019年度が5,910例の手術数であったことを考えると、まだまだコロナ禍の影響がないとは言えません。令和4年度の急患手術数は841例で、前年度より5例増加しています。ただし、急患率は15.5%から14.8%へとわずかに減少傾向にありますが、定期手術数の増加により相対的に急患率が軽度減少しているに過ぎません。新型コロナ対策としては、2021年度と同様に、急患・定期手術にかかわらず2022年度はすべての手術症例の術前コロナPCR検査を義務化してきました。幸いなことに、これまで手術を受けた患者さんや手術部スタッフへの新型コロナ伝播は認められていません。

各科が行う腹腔鏡下・胸腔鏡下手術は年々増加傾向にあり、2022年度は1,202例(前年度より147 例増加)でした。2016年4月からは腹腔鏡下肝葉切除や肝区域切除(肝胆膵外科)が保険収載となり、好生館も手術施行可能な施設に認定され順調に症例を重ねています。さらに、2016年5月18日に第一例目が行われたロボット支援下による前立腺全摘出術(泌尿器科)は、大きな問題もなく順調に症例数をこなしています。2018年度からはロボット手術の適応拡大が泌尿器科のみならず消化器外科・呼吸器外科・産婦人科にも保険適応となり、消化器外科では胃切除術が開始となりました。また、2021年度からは呼吸器外科や産婦人科において、2022年度からは消化器外科(直腸・大腸切除)や肝胆膵外科(肝切除)においてロボット支援下手術が開始され、2022年度のロボット手術は年間177例にまで増加しました。術式毎の厳密な施設基準が設けられていますが、医療安全の面からも慎重に対応すべき状況となっています。ロボット手術運用委員会(手術部運営委員会の下部委員会)での十分な討議の上で、安心安全な好生館におけるロボット支援下手術の推進を目指します。

複雑・高度化する手術を効率よく安全に運用していくため、手術部ではスタッフ(麻酔科医師・看護師・臨床工学技師・各診療科の医師・薬剤師・施設課・材料/清掃スタッフ等)が一致団結して機能の充実と運営の合理化に向けて日々精進しています。特に麻酔科は、通常の術前後麻酔回診のみならず80 歳以上のご高齢の患者さんにはそのご家族にまで術前麻酔説明を行うことで、インフォームドコンセントの体制を確立しています。
また、入退院支援センターと密接に協力し、なるべく早い段階での術前麻酔説明を行うことで、患者のより安心安全な周術期管理を目指しています。看護体制においても、看護師は手術前訪問・説明をほぼ全員に行うことで、一人一人の看護計画を立てて安全に手術が進行するように努めています。