ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文(c)へ

医療支援部門等のご紹介

放射線部

写真:放射線部

診療放射線技師28名が所属しています。

放射線部は、一般撮影部門、血管造影部門、CT・MRI部門、放射線治療部門、それにRI部門に分かれて技師が配属されており、チーム医療の一員として、他の医療スタッフとともに患者の皆様に最適な医療を提供するよう心掛けています。
また、当館には各部門に最新の医療機器が導入されていますので、その機器を最大限に活用できるように研鑽を続けています。

当館診療放射線技師取得の主な認定資格(令和2年8月現在)

  • 第1種放射線取扱主任者
  • 放射線治療専門放射線技師
  • 放射線治療品質管理士
  • X線CT認定技師
  • 検診マンモグラフィ撮影技術認定
  • 放射線機器管理士
  • 放射線管理士
  • 医用画像情報精度管理士
  • 臨床実習指導教員
  • Ai認定診療放射線技師
  • 画像等手術支援認定診療放射線技師
  • 医療情報技師
  • D-MAT

最新医療機器・最新画像診断法

CT装置

Aquilion ONE

動体撮影を可能にする最新型CT装置

Aquilion ONE(320列)は、従来CT装置(64列)の4倍以上の範囲を一度に撮影できるため、今まで不可能であった臓器(脳、心臓、腹部大動脈等)の血流評価を一度に行うことができます。 これまでは血管造影検査で侵襲的に評価していた検査を、非侵襲的に検査できるため、日帰りで検査を行うことができます。
また、最新の画像再構成技術(FIRST)を用いることで、従来CTでは評価困難であった末梢血管の評価や、ステント内のプラーク評価等を行うことが可能になりました。
その他に、Dual energy-CTや被ばく線量低減など様々な技術を駆使した最新型のCT装置です。

図:顎関節の動態検査(右顎関節)

図:顎関節の動態検査(左顎関節)

画像:心臓CT

図:心臓CT

図:頭部の血流評価

画像:頸動脈ステント内のプラーク評価

図:頸動脈ステント内のプラーク評価

Topics:Dual energy CT

従来CTでは不可能であった診断が可能に

X線を使った画像診断は、X線が物質を透過した際のX線の強弱を画像で表現しますが、一つのX線では、違う物質でも同じような強弱になる場合があります。 CT検査に限らず放射線を使った検査は、一般的に一つのX線(エネルギー)を使用して、検査を行いますから、どうしてもこのような現象が起こってしまい、CT検査だけでは診断がつかない場合があります。
物質を透過した際のX線の強弱は、X線の種類を変えれば変化する特性を持っていますので、2種類のX線を使用することで、従来CTでは不可能であった、物質の弁別が可能となります。(図参照)
例えば、コレステロール結石(胆汁の色と同程度になるため)や血管造影検査後の脳出血の有無(造影剤の脳内への滲み出しと色が同程度になるため)などの評価がこの技術の適応になります。
特に、最新治療の脳血管内血栓回収療法などの術後評価として、脳内出血の評価が重要となりますので、当館では、この技術を用いたDual energy CTを行っています。

画像:Dual energy CTの概要

図:Dual energy CTの概要

画像:脳血管内血栓回収療法後のDual energy CT

図:脳血管内血栓回収療法後のDual energy CT

MRI装置

Ingenia 3.0T

最新技術を駆使した高磁場MRI装置

Ingenia 3.0Tは、現在使用されているMRI装置の中でも、最高クラスの高磁場(3.0T)を使用したMRI装置です。 高磁場とデジタルコイルシステムの融合により、画質の向上および検査時間の短縮を行うことができます。 また、最新の撮影技術により造影剤を用いずに血管(MRA:MR Angiography)や血流評価(ASL:Arterial Spin Labeling )を行うことができます。 その他に、神経の描出(DTI:Diffusion Tensor Imaging)や脳の賦活部位の特定(fMRI:functional MR Imaging)など、高度な医療をより低侵襲に提供できる最新型のMRI装置です。

画像:頭部MRA

図:頭部MRA

図:頭部ASL

画像:頚椎DTI

図:頚椎DTI

画像:頭部fMRI(右掌握運動)

図:頭部fMRI(右掌握運動)

ハイブリッド手術室

Allura Xper FD20 OR

安全な手術を可能にする最新血管X線撮影装置

ハイブリッド手術室とは、手術室と血管X線撮影装置を組み合わせた高機能な手術室のことで、これにより清潔度が高い環境下で、カテーテルによる血管内治療、また外科手術を同時に行う事が出来ます。 そのため手術を迅速かつ安全に実施することが可能となります。
血管X線撮影装置を使用したカテーテル治療とは「カテーテル」という細い管を、手首・肘・足の付け根などの血管から入れて、造影剤という薬を流し、放射線を使って造影剤が流れているところを撮影して検査・治療することを言います。
当院では大動脈瘤に対するステントグラフト留置術、脳動脈瘤・脳動静脈奇形などに対する脳血管内治療、肺腫瘤に対してのCTガイド下マーキングなどの手術の場合にハイブリッド手術室を使用しています。

画像:ステントグラフト留置術

図:ステントグラフト留置術

画像:頚動脈ステント留置術

図:頚動脈ステント留置術

Topics:血管X線撮影装置ではどんな画像が撮影出来るのか?

撮影には大きく分けて3つの撮影があります。

1.DA(デジタルアンギオグラフィー)

この撮影は動きの速い心臓の冠動脈や左心室を鮮明な画像で映し出すために高速で撮影する手法です。そのため動いている臓器を撮影するのに適しています。

画像:右冠動脈

図:右冠動脈

画像:左冠動脈

図:左冠動脈

2.DSA(デジタルサブトラクションアンギオグラフィー)

DSAの「S」サブトラクションというのは「引き算」という意味になります。造影剤投与の前後の画像を差し引くことにより血管のみを鮮明に映し出す手法です。

画像:DSAの概要 図:DSAの概要

3.3D撮影

血管を立体的に評価することができ、撮影した画像は360°好きな角度から血管を見ることが出来ます。また透視画像に撮影した3D画像を重ねて表示(ロードマップ表示)することも可能となります。

画像:脳血管の3D撮影

図:脳血管の3D撮影

図:脳血管の3D表示

画像:3Dロードマップ

図:3Dロードマップ

放射線治療機器

TrueBeam®

当館では医療用直線加速装置を用いた体外照射を行っています。2024年3月に治療装置を更新し、Varian社製TrueBeam®での放射線治療を開始しました。
治療寝台上でCT画像(コーンビームCT)や体表面画像を取得し、ロボット寝台を移動させて照射する位置を補正します。回転ガントリに内蔵されたマルチリーフ・コリメータは、病巣に合わせて変化し、照射される放射線の形状を最適化します。肺がんなど呼吸で移動する腫瘍の場合は、腫瘍の移動範囲を確認したり、呼吸のタイミングに合わせて「ねらい撃ち」するように照射することができます(呼吸同期照射)。これらは全てデジタル化された治療システムによって自動的に制御され、病巣に放射線を集中し正常組織の曝露を最小限にすることができます。小さな病巣をピンポイントで治療する『定位放射線治療』にも対応しています。

TrueBeam

図:放射線治療装置(Varian社製TrueBeam®)

図:コーンビームCT画像。肺腫瘍の呼吸性移動が想定された範囲内であることが確認できる。

TrueBeam

図:体表面モニタリングシステム(IDENTIFY)。天井に設置された3台の高精度光学カメラで監視し、身体の位置ズレを色と数値でリアルタイム表示。

パソコンに表示される放射線治療計画システム

図:放射線治療計画システム(Eclipse)。短冊状のマルチリーフ・コリメータを腫瘍に沿って配置し、照射される放射線の形状を最適化。

マンモグラフィ装置

AMULET Innovality

低線量トモシンセシス(3D)機能を搭載した最新型装置

AMULET Innovalityは、複数の異なる角度から撮影し画像を再構成することで乳房内の断層画像を生成する「トモシンセシス機能」を搭載した最新型装置です。
見たい構造に焦点を合わせた画像を生成し、従来は乳腺構造の重なりなどにより発見が難しかった病変の観察が容易になりました。
また、人工知能(AI)技術を用いた新たな画像処理技術により体内の立体構造をより正確に描出し、高画質と被ばく線量の大幅な低減が可能になりました。

画像:マンモグラフィ

図:マンモグラフィ

画像:従来の撮影方法

従来の撮影方法

トモシンセシス

Q&A

検査前に飲水は可能ですか?

MRI検査で、胆嚢や膵臓の検査(MRCP)を受けられる患者様は飲水や食事を制限させて頂いております。
※飲水や食事を行うと、胃や腸に入った水分の影に胆嚢や膵臓(膵管)が隠れてしまいます。

画像:MRCP(飲水時)

図:MRCP(飲水時)

画像:MRCP(飲水なし)

図:MRCP(飲水なし)

また、造影剤を用いた検査(CT、MRI、血管造影検査等)では、検査前の食事の制限は行っておりますが、飲水は推奨しております。造影剤は尿の中から排泄されますので、特に医師の指示がなければ飲水を行ってください。

衣類は脱がないといけませんか?

X線検査では、検査部位にボタン・金属類があると画像内に写り込んでしまいます。そのため、検査部位によっては着脱をしております。検査を行う場合は、できるだけ無地の服を選んでいただけると検査がスムーズです。
また、MRI検査は金属やカード類の持ち込みできませんので、検査前に検査着に着替えて頂いております。

検査・治療時間はどのくらいかかりますか?

検査・治療の種類によって異なりますが、大まかな時間は以下の通りです。

種類 検査・治療時間
X線撮影(胸部) 5分
X線撮影(整形) 10分
X線撮影(マンモグラフィ) 15分
透視検査 30~60分
血管造影検査 30~120分
CT検査 5分(単純)
15分(造影)
MRI検査 30分
核医学検査 60分
※検査時間とは別に造影剤投与してからの待ち時間があります
放射線治療 30分

緊急検査等により待ち時間が発生する場合があります。ご了承ください。

複数回、X線検査を受けても大丈夫ですか?

当館では、被ばく線量管理システムを導入しており、患者様の被ばく線量を適切に管理しております。
それでも心配な場合は、ご相談ください。

薬を服用していますが、造影検査をして大丈夫ですか?

CT検査や血管造影検査で用いられるヨード系造影剤は、ビグアナイド系糖尿病薬との併用ができません. ビグアナイド系糖尿病薬を服用されている方は、スタッフに申し付けください。
また、わからない場合は、お薬手帳を持って来てください。

ビグアナイド系糖尿病薬(2020年9月現在)

  • イニシニク
  • ジベトス
  • エクメット
  • ジベトン
  • グリコラン
  • ネルビス
  • メタクト
  • メデット
  • メトグルコ
  • メトホルミン
  • メトリオン