木塚 雅之
こんにちは、佐賀県医療センター好生館の研修医2年目の木塚です。
私は、自治医科大学を卒業した後に1年目は佐賀大学で、2年目は好生館で臨床研修を行いました。私が好生館で研修をして良かったと思う点を2点絞って挙げさせていただきます。
1点目は、総合当直で患者さんを診察し、マネジメントする能力を身につけられたことです。好生館では月に数回総合当直があり、walk inの患者さんを研修医が中心で診療を担当します。この1年間は患者さんの頭痛、胸痛、腹痛、腰痛、めまい、嘔気・嘔吐、発熱、呼吸困難等の様々なcommonな訴えを体系的に診察することを意識しました。
年齢・性別を確認し、第一印象を観察して問診をした後にkiller/commonな疾患をそれぞれ2, 3個鑑別を挙げてどの検査を行うべきかを判断し、専門医の先生に相談するか、翌日近医を受診してもらうかの決定をしました。単純なプロセスですが、後々カルテを見直すと重篤な見逃しで後日、再診・緊急手術になったりした患者さんもいて、何度か冷汗をかきました。
一方で慣れてくると、これは前にみた症例と同じ印象だなということが瞬時に分かることもありました。症例を経験した後に本を読み返してみると、自分が失敗した点がそのまま赤線や重要事項に記載されていて、実感を伴った知識を得ることができました。
2点目は、文章ではなかなか伝わりにくいですが、様々な研修医の仲間と出会うことができたことです。研修医の仲間は辛いときや嬉しいときを共に体験する貴重な存在です。
私が充実した一年を過ごすことができたのは、研修医の仲間のおかげだと思っています。特に、好生館は研修医同士の医局があり、医局に集まる機会が多く強いつながりができることが利点でしょう。
最後になりましたが、全ての人が研修を通して同じ経験をすることはできませんが、私は好生館で研修できて本当に良かったと思っています。この場を借りて、この1年間お世話になった全ての方々へ御礼を申し上げます。
研修医体験記を読まれた方が、好生館で働いていただける日を心よりお待ちしております。それでは!