野田 麻里沙
私は2年間、基幹型という立場でこの好生館で研修をさせて頂いています。研修病院として選んだ理由としては、多くの診療科を選択することができ、また夜間総合当直として屋根亙式に診療を行えるという点に魅力を感じたからです。
この「研修体験記」を読むのは、主に私の後輩になる方々かと思います。一言で言うと、好生館での研修を選んで後悔したことはありません。選んだ理由は人それぞれだと思いますが、医学部6年生の時に思っていた以上に"時につらく、大変だけどやっぱり楽しい"研修をさせてもらえています。
多くの診療科で研修をさせていただくので、その都度先生方は私たち研修医に専門領域の知識で指導してくださいます。総合当直では first touch から研修医にさせてもらえ、そのフィードバックを上級医の先生からしてもらえるという、とても恵まれた環境です。
いざ臨床の場に出ると、最初はなにからすればいいのかわからず戸惑い体が動かないこともありました。しかし時間が経つにつれ、先生やスタッフの方からの指導のおかげで少しずつできるようになることが増えるのは、とても楽しく嬉しいことでした。
やはり人の命に関わる現場ですから、ときに厳しい指導もあります。恥ずかしながら泣いたこともあります。患者さんを前に悔しい思いもたくさんします。そんな中で乗り越えてこれたのは、そんな思いを分かち合ってくれる同期、気にしてくれる先生方やスタッフの方々の存在があったからです。自分の進路についても相談できる藤田教育センター長もいます。そういう意味で、好生館での研修に後悔はありません。もし好生館での研修を考えている方がいれば、一度見学にいらしてください。
佐賀は、患者さんも穏やかな人が多いと聞きます。患者さんからの直接の「先生ありがとう」ほど嬉しいものはないと思えました。これからの長い医者人生は始まったばかりなので、私自身初心を忘れずたくさん学んでいきたいなあと思っています。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。