山口 修輝
研修医2年目の山口 修輝と申します。乱文ではありますが、研修病院を選ぶ上で少しでも参考になれば幸いです。
好生館の先生方は、自分が迷った時にはいつでも優しく教えていただける方ばかりです。自分が間違った時にも、改善点を明確かつ丁寧にご指導いただけるため、本当に勉強になります。看護師さんや技師さん、薬剤師さんなどのコメディカルスタッフの方々は、急なオーダーや処方にも関わらず迅速に対応していただけるため、いつも助けられています。また、研修医の数も多く、お互いにその日にあった出来事を話すのはとてもいい刺激になります。
さらに好生館では、自分が意欲的に取り組めば、どこまでも深い知識や経験を得られる環境が整っています。日々の輸液や処方は、まず自分で考え、上級医と相談することが多いです。経験できる手技も多岐にわたり、挿管、CV挿入などの基本処置にとどまらず、内科では内視鏡・気管支鏡検査やカテーテル操作を経験できましたし、外科では執刀の機会もいただけました。研修という立場でありながらも、私たちを一人の医師として扱っていただける場面が多いように感じ、日々充実感を覚えながら仕事ができています。
しかし、そのことは裏を返せば、大きな責任を伴うことを意味します。時には、指導医が身近にいない状況で、患者さんの命運を左右するような決断を迫られることもあり、好生館で研修をすれば、『決断力』がとにかく鍛えられます。その最たるものが総合当直(ER時間外診療)と病棟からのCallです。前者に関しては、他の方の体験記でも綴られているため、私は後者に関して書こうと思います。
夜間や休日に病棟で何かあれば、多くの場合、ファーストコールは研修医にかかってきます。その内容としては、チューブが抜けた・患者さんが転倒した、といったトラブル系から、血圧が低い・激しい腹痛を訴えている、などの場合によっては緊急の処置を要するものまで、多岐に渡ります。どんな検査・初期対応が必要か、またどのように上級医につなげるかの判断がすべて自分に委ねられます。その責任は実に重大で、常に迷い、そして怖さを感じます。
最初のうちはもちろん、一から十まで上級医の指示を仰いでいました。しかし、自分がうまく初期対応をして、スムーズに上級医につなぎ、患者さんが事なきを得る場面もあります。自分が経験・勉強したことが患者さんに還元できた瞬間であり、この上ない喜びを感じるとともに、医師になってよかったと感じる瞬間でもあります。
もちろん、毎日このようなことがあるわけではないですが、個人的には日々の研修以上に、こういった経験の方が、一生忘れない記憶として残った気がします。私は、このような素晴らしい環境で研修できていることを幸せに感じるとともに、誇りにも思っています。皆さんもここで研修すれば、きっとかけがえのない経験ができますよ。
最後に、私が医学部6年の時、マッチングで好生館に決まったことを上級医に話したところ、
「いい病院を選んだね。好生館で研修した医者は一味違う。」
と言われました。
充実した研修生活を送りたいという方は、是非一度見学にいらして下さい。