牧瀬 智
1. 初期研修は2年間、専攻科を決めずに様々な診療科で仕事ができ学べる数少ない機会です。僕は初期研修では様々な科のcommonな疾患を経験したい、また何事もやって覚えるために実践経験を多く積みたいと思い、最終的に好生館を研修先に選択しました。 実際に好生館での研修を通して、内科6ヶ月は1ヶ月毎に6科を研修できること、1科あたりの研修医は基本1~2人であり経験症例数や手技をさせてもらえる機会が多いこと、自由選択が合計14ヶ月と多いこと等、多くの診療科を濃厚かつ幅広く経験できることを実感しています。また総合当直においては、判断力が問われる場面も多く、恐さもありますが、外傷を含む多岐にわたる疾患を経験でき、緊急性の有無の判断力・鑑別疾患を挙げる力・commonな疾患の対応力は確実に身についていっていると思います。
2. 僕は北九州出身で、佐賀大学に入学しました。入学時、将来は地元に戻り医療をしたいと思っていました。しかし佐賀大学で過ごすうちにたくさんの人と出会い、また佐賀の落ち着いた雰囲気、過ごしやすさに自然と心惹かれていきました。そして、将来的に佐賀大学に入局し佐賀に残るか、九州大学に入局し地元の医療に貢献するか、とても迷うようになりました。学生の時には希望専攻科も特になかったため、初期研修の期間に自分に合った診療科を見つけ、また佐賀大学と九州大学のそれぞれの医局の雰囲気も知った上で、最終的に入局先を決めたいと思いました。
好生館は主に佐賀大学と九州大学の関連施設であることを知り、それぞれの医局について実際に所属している先生方から生の声が聞ける機会も多いと考え、とても魅力に感じました。
実際に、研修する中で佐賀大学・九州大学に入局している先生方と知り合い、話をたくさん聞かせてもらっています。今はまだ将来のことは決まっていませんが、今後も相談させていただきながら慎重に決めていきたいと思っています。
マッチングの時は、研修について未知な所も多く不安も大きかったですが、現在僕は初期研修に好生館基幹型プログラムを選択して本当によかったと思っています。初期研修に求めるものは人により様々であると思いますが、上記と似たような理由で好生館を検討している方がいるのであれば、好生館を選択して後悔はないと思います。
本研修体験記が、少しでも研修先を検討する際のご参考になればと思います。
長文となりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。