高木 由貴
九州大学病院とのたすきがけで研修医2年目の高木と申します。私の研修体験記が、研修先を考え中の皆様の参考に少しでもなればと思います。今までの体験記で研修に関する大体のことは述べられていることと思いますので、その他のことを私が好生館を選んだときの思いを含めて体験記を綴りたいと思います。
私は1年目は大学病院、2年目は好生館で研修生活を送ってきました。市中病院ではcommon diseaseを学ぶことや総合当直での診療をしたいと考え、研修先を考えました。選択できる病院の一つに好生館がありましたが、「とにかく忙しい」というイメージでした。研修を頑張りたい気持ちはあるものの、体力や知識に自信がない自分はやっていけないのではないかと不安もありました。しかし実際に病院見学をした時に同期となる研修医達がそれぞれ必死に診療を行っている姿を見て自分も頑張らねばとやる気が起きましたし、また実際に頑張っている彼らが近くにいれば、その姿を励みに自分も頑張ることができると思いました。
実際に好生館で研修生活を送っている中で、科によっては自分の足りないところを補うために夜遅くまで研修医室に残ることもしばしばあり、夜中に何度も病棟から呼ばれることもあります。体力的にも精神的にもきつい時もあります。ですが周りには同じ環境で頑張っているたくさんの仲間や、悩みを相談できる仲間がいます。研修医は30人弱とやや多めであることもあり、個性にあふれており、常に刺激を与えられます。彼らとは月一回研修医飲み会を開催し、仕事の話から個人的な話まで盛り上がります(自由参加型です)。
このように私たちが親密になり、頑張っていくことが出来るのは、やる気のある研修医が集まることに加え、熱心に指導をしてくださる先生方に恵まれていることや、コメディカルの方々との距離の近さや、研修医室の存在が大きいと思います。最終的に頑張るのは自分ですが、それを後押ししてくれる環境は十分に揃っていると思います。研修生活も終わりに近づいた今、医師として経験を積むだけではなく、同じ研修医と切磋琢磨して研修生活を送れたことは一生の財産だと実感する日々です。そのような日々を送りたい方には好生館での研修をお勧めします。