武富 映典
基幹型プログラム2年目の武富 映典と申します。
私の初期臨床研修2年間は、Covid-19の第1波の時期に始まり、現在第6波で終わろうとしております。
Covid-19に関しては、治療に直接関わることはありませんでしたが、好生館がワクチン集団接種会場となり研修医が接種担当に抜擢されたため、計数百人の方にワクチンを筋注するという貴重な経験をしました。
県民の感染予防に携われることができたことは誇らしく思います。Covid-19収束について先が見えませんが、1日も早くなんともない日常が戻ってほしいと願うばかりです。
好生館での研修は、教育熱心な指導医に恵まれた2年間でした。
特に印象に残っている診療科は、ICU、心臓血管外科、肝胆膵外科、肝胆膵内科、感染症内科です。ICUは、目の前の1人1人の重症患者を診察し、自分なりに考察した後に上級医と熱いディスカッションする時間があり、知識を得るとともに思考過程を学ぶことができました。心臓血管外科の研修中にショックバイタルで搬送されてきた大動脈解離の患者が、緊急手術を行い大きな後遺症を残すことなく軽快した症例は、貴重な経験となりました。肝胆膵外科は、経験できる手術症例が多く、腹腔鏡手技を学ぶことができました。肝胆膵内科は、毎日腹部エコーを教えてもらえるので、腹痛の急患対応の時に応用することができました。感染症内科は、どの診療科に進む医師にとっても必須である感染症診療についての基礎を学ぶことができました。
研修医同士の仲が良いのが好生館の特徴、おそらく伝統だと思います。困った時に互いに相談し合える仲間がいて、自分がきついときにも近くで頑張っている他の研修医たちの姿を見て自分も頑張ろうと思えました。
一緒に頑張れる仲間の存在は、2年間を良い方向へ加速させてくれました。
好生館で医師としてスタートでき、本当に良かったと思います。研修先選びで悩んでいる医学生の方はぜひ、一度見学に来てください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。