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三根 大樹

 初期研修医1年目の三根 大樹と申します。

 私は、佐賀大学とのたすきがけプログラムで、1年目を好生館で研修させていただいております。この文章を書いている今、あと数日で年が明けようとしています。この1年は、医師国家試験に始まり、医学部卒業、医師人生の幕開けと、私にとって大きな節目の年でした。そんな大事な1年間を、ここ好生館で過ごすことができ心からよかったと感じています。その理由について、今からお話していきたいと思います。

 その前に、私が初期研修先として好生館を選んだきっかけについてお話します。私は佐賀大学の出身ではありますが、地元は他県であり、大学卒業後は地元に帰るつもりでいました。そんな私が好生館を選ぶきっかけとなったのは、医学部5・6年次の好生館での臨床実習(救急科)です。そこで見た研修医の先生の初期対応からアセスメント(検査オーダーから治療方針決定まで)には胸を打たれました。もちろん各段階ごとに指導医に報告をし、フィードバックを受けながら修正を繰り返していきます。好生館の研修医1年目は救急科が3ヶ月必修であり、時間をかけて対応・思考が洗練されていきます。他にも2、3の病院を見学させていただきましたが、私にとっての目指したい研修医像は好生館にあると感じました。

 好生館での研修の良い点は、簡単にまとめると、2つの「環境」にあると思います。
 1つ目は、「人」の環境です。研修医が多いため、個人差はありますが、各診療科を2人でまわることが多いです。そのため、業務の分担ができ、1つ1つの症例を十分に考察する時間があります。雑務ばかりに追われることなく、日頃から互いに症例の検討や相談ができるため、大変有益だと感じています。
 また、好生館では総合当直として1年目と2年目が1人ずつペアとなり、時間外外来を担当しています。2年目はまさしく目標とする研修医像そのものであり、どの先生もしっかりとフィードバックをしてくださいます。当直のペアは毎回異なるため、様々な先生の視点でフィードバックが返ってくるため、大変勉強になります。

 2つ目は、「物」の環境です。好生館には研修医専用の医局があり、各々にデスクとPC(電子カルテ端末)が用意されています。1年目・2年目混合で席がランダムに配置されており、2年目の先生にも相談事をしやすいですし、休憩時には雑談したりと、とても居心地がいい場所です。1年目にとって、2年目の先生との距離が近いのは大変ありがたいです。また、病院の敷地内には研修医の宿舎(希望制)があります。大変綺麗で十分な広さがあり、家賃も安いためとても人気です。敷地内に住みたくない方もいるとは思いますが、プライベートはしっかり分けられていますし、通勤時間がないのはかなり魅力的ですよ。

 研修内容(各診療科や総合当直など)についての詳しい内容は、まだまだこれから研修医ブログが続きますので、ぜひそちらをお楽しみにしていただければと思います。

 最後にマッチング先に悩んでいる医学生に向けて。
 今まで好生館の魅力をお伝えしましたが、他の病院にも優秀な研修医はたくさんいます。そして、ほとんどの研修医が自分の働いている病院が好きでしょうし、その魅力を後輩に伝えたいと思っていることでしょう。そのため医学生が病院選びに苦慮するのは当然です。興味のある病院には必ず見学に行き、雰囲気を実際に感じ取ってください。研修医にたくさん話しかけてみてください。
 病院やプログラムに大差はないし、結局はどこに行っても自分がどう研修するか、と言われることもあります。確かに一理あるとは思いますが、その「環境」のちょっとした違いが自分を変えるのも事実です。ぜひ、好生館も研修候補の1つに考えてみてくださいね。見学を心よりお待ちしています。

 長文となりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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