本文へジャンプする

佐賀県医療センター好生館

TEL:0952-24-2171  
FAX:0952-29-9390

〒840-8571 佐賀市嘉瀬町大字中原 400

トップページ > 診療部門のご紹介 > 診療部 > 脳神経外科 > 診療内容(対応疾患等)

脳神経外科

脳神経外科の理念

生活の質の向上を目指した脳神経外科医療を提供します。

  脳神経外科とは脳神経系の疾患に対して外科治療を行う専門科です。脳神経系の疾患は病気が治っても麻痺や言語障害などの後遺症が残りやすいので、退院後の生活に支障が出ることが多くなります。そこで、急性期から治癒後の生活の質の向上に注目した治療を行うことが重要になります。最新の画像診断装置を用いた術前の手術シミュレーション、モニタリングやナビゲーションを駆使した手術等により、神経障害によって起こる機能障害を最小限に留めることを目指しています。また、外傷や脳卒中で起こった麻痺や言語障害等をできるだけ少なくするように発症早期から理学療法、作業療法、言語療法を行う急性期リハビリテーションに力を注いでいます。脳卒中センター、外傷センター、がんセンター等の一員として、専門的知識を持った他職種でのチーム医療を推進することにより、最終的生活の質を重視した「患者さん中心の医療」を目指しています。

診療内容

  好生館脳神経外科では脳血管障害、頭部外傷、脳腫瘍、機能的脳神経外科、脊椎疾患など、広く一般の脳神経外科領域を扱っています。救急救命センターを併設しているため、特に力を入れている疾患は脳血管障害と頭部外傷です。これらの救急疾患に24時間体制で対応しています。最近の高齢化社会に対応するため、低侵襲手術である内視鏡手術や血管内治療も積極的に行っています。また。高齢者の認知症の原因の一つである特発性正常圧水頭症に対するシャント手術にも力を入れています。

対応疾患

脳血管疾患(脳卒中)

 当館では平成26年4月より脳血管内科医、脳神経内科医、脳神経外科医、リハビリテーション医、救急医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、薬剤師、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーらからなる脳卒中センターを設立しています。脳神経外科はこの脳卒中センターの外科部門として、脳卒中の外科治療を担当しています。また、脳血管内科と協力して、急性期血栓回収療法や脳血管内治療にも積極的に取り組んでいます。

脳卒中センターHPへ

くも膜下出血

 動脈瘤破裂によるくも膜下出血は主に脳神経外科で診療します。再破裂予防に動脈瘤クリッピング術やコイルによる動脈瘤塞栓術を行います。新病院では開頭手術と脳血管内治療が同時に行えるハイブリッド手術室が整備されましたので、より高度の医療が提供できるようになりました。
脳卒中センター>くも膜下出血へ

未破裂脳動脈瘤

 当館では未破裂脳動脈瘤の治療に関しては脳卒中治療ガイドラインに沿って行っています。未破裂脳動脈瘤の治療に関してのセカンドオピニオンを受け付けています。
脳卒中センター>脳動脈瘤へ

脳出血

 脳出血の外科治療を行う場合は脳神経外科で診療します。出血が大きい場合は開頭の上、血腫除去術を、水頭症を併発した場合はドレナージ手術を行います。最近ではより低侵襲で血腫除去が行える内視鏡手術にも取り組んでいます。
脳卒中センター>脳出血へ

脳梗塞

 脳梗塞の外科治療としては、再発予防を目的に内頚動脈剥離術、ステント留置術やバイパス手術などの血行再建術を行っています。
脳卒中センター>脳梗塞へ

その他の血管障害

 脳動静脈奇形、動静脈瘻、海綿状血管腫などの血管奇形やもやもや病の外科治療を行います。
脳卒中センター>その他の血管障害へ

頭部外傷

 救急部とともに365日体制で重傷頭部外傷の診療に当たっています。また、多発外傷に関しては整形外科、外科、救急科とともに外傷チームとして診療しています。緊急血腫除去手術や脳低温療法を行っています。また、重傷頭部外傷後に起こる高次脳機能障害(記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの認知障害)の評価や後遺症認定などにも力を注いでいます。

脳腫瘍

 髄膜腫、神経鞘腫、下垂体腺腫、脊髄腫瘍などの良性脳腫瘍の手術治療、薬物治療などを行っています。悪性神経膠腫に関しては佐賀大学医学部脳神経外科と連携しながら、治療を行っています。転移性脳腫瘍に関しては外科、内科、放射線科等とチーム医療で行う集学的治療(1つの治療法だけでは治療効果が上がらないと判断されたとき、他の治療方法を組み合わせて治療成績を向上させようとする治療法)に参加しています。

 手術療法に関しては、頭部CTやMRI、血管撮影の三次元画像データーを3Dワークステーションに送り、脳腫瘍と正常脳組織や脳神経、重要線維などとの位置関係を術前に把握して手術術式、アプローチなどの術前シュミレーションを行っています。また、手術ナビゲーションや術中モニタリングを行い、機能温存を目指した手術に努めています。

 

左頭頂部に発生した髄膜腫のMRI、CTの3次元画像データーを3Dワークステーションで画像処理することにより、術前に脳や血管と腫瘍との位置関係を把握します。

 

トルコ鞍近傍から発生した髄膜腫の3D画像。手術と同様の視野で見ることにより術前シミレーションを行います。

 

脳深部に発生した動脈瘤に対するアプローチの検討。運動線維や視覚線維を避けて動脈瘤にアプローチすることにより術後の機能障害の発生を最小限に留めます。

 

ナビゲーションを利用することにより、正確に目的の部位に到達することができます。

 

機能的脳神経外科

難治性疼痛

 各種鎮痛剤、モルヒネ、神経ブロックなどの治療にても効果のない慢性疼痛に対して脊髄あるいは大脳の電気刺激を行っています。脊髄電気刺激は、ヘルペス後神経痛、脊髄損傷後疼痛、閉塞性動脈硬化症などに行います。大脳運動野電気刺激は脳幹部梗塞、視床出血などにともなう慢性疼痛であり感覚鈍磨があるにもかかわらず疼痛が強い場合に行います。これらの電気刺激方法は欧米では次第に一般的となりつつあり本邦でも保険適応になりましたが、まだまだ脳神経外科領域においてすら認知度が少ない治療法です。
当館では難治性疼痛に対して脊髄電気刺激療法・大脳運動野電気刺激療法を行っている数少ない脳神経外科施設であり、今後この領域をますます充実させていきたいと考えています。

不随意運動に対する脳深部刺激療法

 パーキンソン病は振戦、固縮や歩行障害が起こり、徐々に悪化していく変性疾患です。主にドーパミンを中心とする薬物治療が行われます。最近、薬物療法に脳深部電気刺激療法を併用することにより症状の悪化を食い止めることが分かり、日本でも広く行われるようになりました。しかし、当佐賀県では行われておらず、近い将来に当館で脳深部刺激療法の導入を計画しています。

その他

特発性正常圧水頭症

 特発性正常圧水頭症とは原因が特定できず、脳室の拡大が見られ、歩行障害、認知症、尿失禁の症状が進行する病気です。的確に診断できれば、髄液シャント手術で症状の改善を得ることができます。2004年にガイドラインが制定されて以来当科でも積極的に治療を行っており、良い成績を収めています。高齢化社会の到来とともに当館での手術症例も増加傾向にあります。

特発性正常圧水頭症の頭部MRI所見。脳室が拡大し、シルビウス裂や脳溝の局所的拡大も見られます。頭頂円蓋部の脳溝の狭小化所見も見られます。

 

腰部くも膜下腔腹腔短絡術後の腹部単純撮影。腰部くも膜下腔から腹腔へ細い管が挿入され、髄液を腹腔内へ導きます。途中にバルブが設置されており、これを体外からコントロールして髄液の通る量を調整します。

脳脊髄圧液漏出症

 脳脊髄液漏出症とは脳脊髄液がくも膜下腔から漏出することにより慢性的な頭痛、頚部痛、めまい、嘔気、視力障害、倦怠、集中 力・思考力・記憶力低下など様々な症状が出現する病態を言います。原因の多くは交通事故による鞭打ち症やスポーツ外傷など比較的軽微な外傷です。最近、こ のような病態が多く存在しているのではないかと注目を集めています。当科では、この脳脊髄液漏出症の診断と治療に取り組んでいます。

日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND)への参加について

 現在、当院では「日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND) 」に協力しています。2018年1月から当院脳神経外科に入院された患者さんの臨床データを解析させて頂き、脳神経外科医療の質の評価に役立てることを目的としています。
 解析にあたって提供するデータは、提供前に個人を特定できない形に加工した上で提供しますので、患者さんの個人のプライバシーは完全に保護されます。
 本研究の解析に自分のデータを使用されることを拒否される方は、当事業実施責任者の脳神経外科部長の坂田 修治にその旨お申し出下さいますようお願い致します。
 その他研究事業についての資料の閲覧を希望される方は、研究班ホームページ(http://jns.umin.ac.jp)をご参照下さい。

一般社団法人日本脳神外科学会データベース研究事業について

ページの先頭へ戻る

個人情報の取扱いについてサイトポリシーリンク集サイトマップご意見・ご感想